コロナと飲食店
コロナ禍の中で初めて店を開くという冒険に乗り出した理由を聞かれることが何度かありました。私は仕事柄海外へ出張することが多いのですが、今年の1月にパリに行ったときはまだフランスは衛生パスやワクチン接種回数によってレストランに入るにも衛生パスがないと入れない状況でした。しかしながら、フランス人の同僚は家に抗原キットを常備し、少し体調が不良かと思われたら、すぐに抗原検査をして陽性なら、自宅静養とするとのことでした。コロナの感染者が1日に30万人出ていた時期です。でもフランス人はただの風邪と一緒だから恐れるに足らないと言っていました。今、ヨーロッパの国々はマスク着用の義務も緩和され、レストランへ入店するにも衛生パスなしです。
振り返って日本も現在第7波で1日20万人超えの感染者が出ているときに感染症の分類を2類から5類にさげる議論もあるのかと思いますが、経口薬が出るといった何かのトリガーがないと決断できないのではないかと思います。その点塩野義の経口薬が審議継続で11月まで承認されなさそうなのはとても残念に思いました。
第7波では行動制限や飲食店の時短営業はまだ要請されていませんが、高齢者の方の不要不急の外出自粛などの方針が打ち出されるとやはり心理的に外出を控えたり、密になりそうな飲食店に行かないようになるのでは、と思います。
確かにまだまだ未知数のコロナへの慎重な対応も必要でしょうけれど、ワクチンや注射薬がそろってきた昨今、もうそろそろ次のステージへ移行してほしいなあと思います。
開店してから3週間経過して、大阪モデルで赤信号が出た7月28日以降、来店していただけるお客様は半減しています。コロナの対策として、こまめな消毒や換気、着席位置を考慮しながら営業しています。大阪のゴールドステッカー認証を取得しようと考えていますが、基準が多くて大変さを感じています。特にアクリル板の設置の必要性と弊害のバランス、そして今後の方向性を考えると着席数を絞るしかなさそうです。でも、このようなことを考えさせてくれる機会を与えてくれたことに感謝します。
皆様方もコロナに感染しないように十分気を付けてください。そしてコロナが落ち着いたら、ぜひ水餃子やニラパンを食べにきていただけたら幸いです。